総合優勝  氏家武

  今回はぜひ一度は入ってみたいと思っていたオンコの沢トンネルに、南先生にお願いして連れて行ってもらった。何年か前に、私が宝浜の二つ岩で大きなアブラコを連発し、これは間違いなく優勝だろうと思ったことがあった。しかし、オンコの沢に入った松橋氏が私より型物を揃えてぶっちぎりの優勝を果たした。その時からいつか機会があればオンコの沢に入ってみたいと思いを膨らませていた。
  しかし、今回はオンコの沢方面のトンネルが延伸し、目黒漁港から3.5kmの長距離を歩かなければならなくなった。土曜日の日中にマラソンの練習で25km走って私は疲れていたが、迷わずオンコの沢トンネルに向かった。
  最初は釣り友が教えてくれた秘密の場所に向かったが、思ったより潮位が高くて溝を渡れず、バスの中で南先生が教えてくれた南・中江場所で岡本君と並んで竿を出した。ここは魚影が非常に濃く、釣り始めて直ぐに中型のアブラコが釣れ出し、2時頃には大きなカジカが釣れた。てっきり昆布が絡んで重いものと思ってクレーン釣りしてしまい、大きな白い腹を見て慌てたが無事取り込んでほっとした。明るくなってからは、より大きなアブラコが釣れ出し、最初に釣れたアブラコをすべて入れ替えることもできた。
  45cmのカジカを釣ったのは久し振りである。このカジカが釣れた時は本当に嬉しくて、マラソンの練習の疲労も忘れ、40分かけて歩いてきた苦労が報われた気がした。同行の岡本君も大きなアブラコをダブルで釣り上げて堂々9位に入賞し、嬉しい限りである。また、笹島氏もそうであるが、今回はここでも苦労して歩いた人(全てではないが)に釣りの女神が微笑んだようだ。

身長優勝  天崎吉晴

  かねて宿願だった黄金道路に初めて入釣しました。師匠の栃真賀さん得意のルベシベツですが、今回は奥の出岬に初アタックです。夜闇と霧の中にそびえる大岩場への肉薄は探検気分で、若干の難所越えをして出岬先端に出ましたが、時折大きなウネリが走るためやや手前の高場で三脚を開きました。
  寝不足続き&風邪気味がたたり、釣る前に汗だくです。思ったほど深さはないですが昆布の付きは良く、栃真賀さんは釣れないと云いつつ40cm位のカジカ、アブを釣っています。しかし私のゴロネットは全くダメで、暗いうちは20cm位のピンコアブ2匹。
  でも払暁&干潮とともに根の位置がわかり仕掛けも流されなくなったので、仕掛けと方向を変えて数投。中型アブが数匹釣れて気をよくするうち、5時過ぎ頃竿尻が上がりました。合わせを軽く入れ、時折走られながら巻いてくるとダブルで、上バリに小アブ、その下にすごい体高のある褐色の魚が付いてます。波にあわせて昆布根の上に抜き上げると50cm近いアブラコで、それまでの鬱屈ばかりか体調不良まで吹き飛びました。仕掛けは捨て糸仕様の胴突き2本針で、フカセ15号につけたイカゴロを丸呑みしていました。
  大物はこれ1本で、もうひとつ攻めきれなかった力不足も反省ですが、前回の油駒に続き黄金道路の豪快な釣りを体験できました。プライベートではなかなか来れない場所で、医釣会に入ったお蔭ですね、深く感謝です。ちなみに栃真賀師匠、ご指導と拍手には感謝ですが、景気づけの飲み過ぎには気をつけましょうね。