総合優勝、身長優勝  栃真賀透

  例会前日H釣具店のアドバイスを受け、えりも町夕陽ヶ丘周辺に入釣しようと考え、準備する。目当てはアブラコ・カジカだ。前夜床に就くと、翌日の釣り場が目に浮かび、ついつい夢の中へ・・・。朝方夕陽ヶ丘周辺でとてつもないカレイを釣り上げる。身長は推定55㎝のタカノハだ。嬉しさのあまり声が出てしまうところで目が覚める。「夢か、残念!」と思いながら例会に参加し、えりも港で下車。
  M氏と一緒に入釣するが、まずはえりも港内で小手調べ。生体反応なし。すぐに見切りをつけて移動する。夕陽ヶ丘平盤で竿を出すが、潮が込んできて退散。昨夜の夢のようにはいかない。M氏に釣場移動を誘うが、最初の舟揚場で粘ってみるという。仕方なく、一人で歩くこと10数分、適当な舟揚場で竿を出す。
  三脚の立てにくい釣場であるが、一投目から左竿に当たりがあり、再度ゴロをつけて投竿。右の竿もチョイ投げして、一息つこうとしていると、左竿尻がいきなりあがり、竿に飛びついてリールを巻く。すると右竿にも強烈な当たりで、竿が倒れる。取りあえず左竿にはごつい魚がついていて重い。舟揚場手前で魚が暴れだし、一気にあげたところ、今まで見たことがないアブラコだ。奴は両天秤の孫針・曾孫針まで丸のみしながらも、仕掛けから逃れようともがいている。慎重を期して、まずはバッカンに入れ、針を外す。そしてすぐに右竿も上げる。これも左竿同様重い。しかし暴れないところをみると、カジカらしい。手前でカジカをみるとこれも良型だ。今日はこの後どうなるのだろうと思いながら竿を出したが、その後はアカハラ・ハゴトコの散発に終わり計5匹の釣果である。
  しかしはじめの2匹が思わぬ身長・重量でまさかの総合・身長優勝をいただき、昨日の夢を叶えることができた。苦手な釣場範囲で思わぬアブラコを釣り上げ、一生の思い出に残る例会となりました。